高卒認定試験が免除される?免除制度の詳細を解説!

その他
その他

高卒認定試験には実は免除制度が存在しています。どんなときに免除されるのか気になる人は多いでしょう。高卒認定試験の免除制度について詳しい点を紹介します。

高卒認定試験には免除制度がある

高卒認定試験の免除制度について概要を説明します。

所定の単位以上を修得している科目は免除できる

高卒認定試験を受験する人の中には過去に高校に通っていて単位を取得したことのある人もいます。もし、所定の単位数以上を修得しているのであれば、その科目については合格扱いにしてもらうことが可能です。

英検などで所定の級以上に合格することで免除される

英検などの資格試験に合格している場合は、該当する科目について免除されることがあります。所定の級以上の資格を持っていることが条件です。世界史や日本史、数学、英語について、免除申請のできる技能検定が存在します。たとえば、英語であれば、英検準2級以上に合格しているならば、試験を免除することが可能です。

試験科目が免除される可能性のある人

もし、過去に普通科の高校に1年以上通っていた場合は、複数科目が免除される可能性が高いです。もちろん、通信制や定時制の高校であっても、1年以上通っていた場合は一部の科目が免除される可能性はあります。中には2年に進級できなかったケースであっても、単位が足りずに中退したのでなければ、免除されるケースもあるため諦めてはいけません。

免除申請する必要がある

高卒認定試験の科目免除を受けるためには事前に免除申請をする必要があります。自分で免除される科目があるか調べて必要な書類を用意して申請することになるためしっかりと準備しましょう。

最低1科目は受験しなければいけない

場合によってはすべての科目が免除されるケースもあります。そのような場合であっても、規定として最低1科目は受験しなければいけません。この点については注意しておきましょう。

高卒認定試験が免除されるメリット

高卒認定試験が免除されるとどのようなメリットがあるのか説明します。

試験科目を少なくすることができる

一部の科目で試験が免除されたならば、試験科目を少なくすることができます。そうすれば受験勉強の負担を軽減することができるため、高卒認定試験の合格の可能性を高められるでしょう。

受験料を節約できる

高卒認定試験は受験する科目数によって費用が異なっています。科目数を少なくすることができれば、その分だけ受験料の節約ができるのです。

合格する可能性を高められる

高卒認定試験の科目を減らすことによって、1科目あたりの勉強時間を増やすことができます。そうすれば、高卒認定試験に合格する可能性を高めることができるのです。高卒認定試験は科目数が多いため、苦手科目がどうしても含まれてしまいます。苦手科目はしっかりと対策をして臨まないと落ちてしまうこともあります。合格の可能性を高めるためにも、科目免除できるかどうか調べておきましょう。

高卒認定試験の免除科目の確認方法

高卒認定試験について免除科目があるかどうか確認するための方法を紹介します。

通っていた学校に単位修得証明書を発行してもらう

まず自分がどれだけ単位を修得しているのか確認する必要があるため、単位修得証明書を発行してもらいましょう。これは自分が通っていた学校で手続きをする必要があります。コピーは自分で控えておいて、原本は出願時に提出します。発行には時間がかかることもあるため、早めに問い合わせをしておきましよう。

法律によって、学校は単位修得証明書を発行するのに必要な情報を20年間保存する義務があります。そのため、学校が存在している限りは、10年や20年経ったとしても単位修得証明書の発行は可能です。ただし、20年以上保管しておく義務はないため、あまりにも古い場合には諦めなければいけないケースが出てきます。

修得した単位数を確認する

単位修得証明書を受け取ったならば、実際にどのくらいの単位を修得しているのか確認してみましょう。ネット上で免除の要件の表をダウンロードすることができるため、そちらをチェックしながらどの科目を免除にできるか調べてみましょう。たとえば、国語表現Ⅰか国語総合の単位を修得しているならば、国語を免除することができます。1年で履修する科目の単位を修得しているのであれば、その科目は免除されると考えてください。

自分の合格した検定や資格をチェックする

過去に検定試験や資格試験を受験して合格したことがあるならば、それらが免除要件を満たしているケースもあるため調べておきましょう。歴史能力検定や実用数学技能検定、実用英語技能検定などが該当します。

不明な点は文部科学省に問い合わせをする

免除制度を活用するときには、さまざまな疑問点が生じてしまうものです。少しでも不明な点があるならば、問い合わせをするとよいでしょう。免除制度に関する問い合わせは文部科学省のほうで受け付けています。どんなに小さなことや基本的なことであっても、丁寧に職員が対応してくれるため、安心して問い合わせをするとよいです。高卒認定試験を管轄しているのは文部科学省です。

高卒認定試験の免除制度の注意点

これから高卒認定試験の免除制度を活用するときの注意点について紹介します。

通っていた学校が合併している場合

自分が通っていた学校が合併しているというケースがあります。この場合、過去の書類の扱いについて不安になる人は多いでしょう。合併の場合は、新しくできた学校で引き続き書類を保管しているのが一般的です。そのため、問い合わせをして、過去の単位取得証明書の発行をお願いするとよいでしょう。問い合わせをしても曖昧な対応をされた場合には、都道府県の教育委員会の方に問い合わせをするとよいです。

通っていた学校が廃校している場合

通っていた学校が廃校されていると、学校施設そのものがなくなっているため、問い合わせ先に困る人は多いです。この場合は地域の教育委員会のほうに電話をするとよいでしょう。廃校になっていたとしても、過去のデータが教育委員会のほうできちんと保管されているケースがあります。ただし、場合によってはデータそのものが失われているということも考えられます。その場合は単位修得証明書の発行ができないため、免除申請ができなくなる可能性もあるため注意しましょう。単位に関するデータは学校側が保管しておく義務があるのですが、廃校した場合のデータの扱いについては曖昧な点が多いからです。

最後に籍を置いていた学校に発行してもらう

複数の学校に籍をおいたけれども、最終的に中退したというケースがあります。この場合は、基本的には最後に卒業した学校から単位修得証明書を発行してもらうとよいです。高校を転校した場合、それまでに修得した単位の記録は新しい学校の方へ引き継がれるからです。

単位修得証明書はコピーをとっておく

単位修得証明書の原本は手続きの際に提出する必要があります。しかし、原本を提出すると手元に書類が残らず後で困ることがあります。そのため、事前に必ず自分でコピーを取っておいて手元にコピーを残しておきましょう。間違えてコピーのほうを提出することがないように注意してください。

まとめ

高卒認定試験の科目免除について解説しました。すでに高校で単位を修得している、あるいは該当科目に関連する所定の検定試験や資格試験で合格している場合には、試験科目の免除を受けることができるのです。この制度を活用すれば受験科目を減らせるため、自分の場合に適用されるのか調べてみましょう。

タイトルとURLをコピーしました