就職や転職で避けては通れないのが面接試験。そしてそこで重くのしかかってくるのが「緊張」という厄介な存在。私たちは手や足は自由に動かしたり止めたりすることができるのに、緊張によってばくばくした心臓を落ち着かせることはできません。むしろ緊張しないように意識すればするほど、心拍数は上昇するばかり。
面接という大事な場面だからこそ、平常心でいたい。そんな時の対処法を紹介していきます。
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騙されれたと思って試してみたい 面接時の緊張対策6選
面接室を銭湯だと思い込む
私たちが面接で緊張してしまうのは、目の前の面接官を自分より上位の存在であると思いすぎているからではないでしょうか。採用する側の面接官の立場が上で、採用される側の自分の方が下。実際、力関係でいえばそれは否定はできないかもしれませんが、必要以上にそう思うこともありません。
その点では、銭湯はフラットな場です。服を脱げば皆平等。そこに上下関係はありません。
想像してみてください。偉そうな顔してる面接官のおじさんも、実はぽっこりお腹だったり、お湯に浸かった瞬間はとけるチーズのように顔をゆるませるのかもしれません。すると一気に目の前の面接官が可愛げあるように思えてきませんか。
面接官のことを恐れ多く見えるのは、彼らのそうした素の一面が、パリッとしたスーツやキリッとした表情で隠されているからです。でも、そうしたシールドも銭湯では剥がされます。
だから面接中は「ここは会社ではなく銭湯だ」と思い込んでみてください。そうすれば、面接官も自分と変わらない普通の人間なんだと思え緊張も幾分和らぐでしょう。
やっぱり王道の深呼吸
これはもはや定番ですが、やはり一定の効果はあるでしょう。心の問題と身体の問題は切っても切り離せないものです。私たちは、緊張やストレスを心の問題として扱いがちですが、身体からのアプローチも有効なのです。つまり、「面接室を銭湯だと思い込む」などのように意識やモード(心)を変えることも良いですが、身体に変化を加えること=深呼吸も大切ということです。
鼓動を鎮めるようなイメージ、もしくは深呼吸のペースに鼓動の間隔を合わせていくようなイメージで深呼吸をしてみましょう。
面接の流れをコントロールする
職務経歴書をなるべく詳細にボリューミーに書いてみましょう。基本的に面接は、そうした書類をベースに進んでいくことが考えられるので、面接の進行が予測しやすくなるでしょう。そうすれば、予想外の質問をされる可能性を低くすることにもつながります。過去の実績や作品などのポートフォリオがある場合はそれを持参していってもいいかもしれません。
緊張しているときはゆっくり話す
こんな研究結果があります。運動後の心拍数が上がった状態で、音楽を聴くと、普段よりゆっくり聞こえるそうです。つまり、心拍数が上がると、周りの人より時間の経過速度を早く感じてしまう。だから、そのスピードに合わせ早口になってしまいます。
参照:Screenless Media Lab.ウィークリー・リポート「緊張するとなぜ早口になるのか〜「音と心拍数」を考える」塚越健司さん
緊張しているときはゆっくり話した方がいいとよく言われますが、やはりそれは理にかなっているようです。早まった鼓動を抑えるようなイメージで、ゆっくり話してみましょう。
とにかく笑う努力をする
緊張するとどうしても身体がこわばってしまいます。そうすると、うまく言葉を発することができなかったり、自信がないように見えたりと、パフォーマンスに影響が出てしまいます。しかしだからといって、リラックスさせようと面接中におもむろに屈伸運動などを始めたら大変なことになりますよね。
では面接中に、不自然ではない動きでこわばった身体をリラックスさせることができるのは何か?
それこそがやはり笑顔ではないでしょうか。笑顔は、相手に好印象を与えることはもちろん、脳内でセロトニンというホルモンが分泌されます。セロトニンは、精神を安定させる効果があると言われています。
また、ボディランゲージなどを使って話すと、身体のこわばりをさらに解くことができます。また、身体を大きく見せることで自信のある人だと思ってもらえるかもしれません。
無駄な抵抗をやめ無我になる
「緊張しないぞ!」「絶対この会社に採用されるぞ!」という欲求を捨ててみましょう。欲がなくなると、いやもっと言えば、自分をなくすと緊張がなくなるでしょう。お坊さんが何事にも動じないのは、無我であるからです。仏教の世界では、「諸法無我」という考え方があります。シンプルに言えば、「世のすべての存在には主体と呼べる我がないこと」という意味です。
自分が自分が、となるとそれは自らへのプレッシャーとなってしまいます。だから一度そこから距離をとってみる。自分をなくしてみる。するといくらかプレッシャーは緩和されます。お坊さんのようにはいかないかもしれませんが、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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