前回、前々回は「履歴書の書き方」についてご紹介しました。今回と次回は面接の注意点やマナーについて、実際に就職活動のアドバイスをおこなっているキャリアカウンセラーの方にお話を伺い、ご紹介します。
会社の入り口から面接試験は始まっている
面接対策をする場合、面接の時間でだけ行儀良くしていてもあまり意味はありません。なぜなら面接会場へ向かう廊下や控室などから、応募者に対するチェックはすでに始まっているからです。
面接官に見られていないからといって、携帯電話を触ったり足を崩していたりすると、知らないあいだにマイナス評価を受けてしまうことがあります。面接の際は、会社に足を踏み入れた瞬間から常にチェックされていると思って行動したほうがいいでしょう。
また、控室で待っている時間は、たとえ対策本や資料(その場で配られたものなどは除く)なども見ないほうが無難です。控室で資料のチェックをしていると、当日に慌てているような印象を与えかねません。落ち着きがない素振りも印象を悪くします。資料などは前日までに覚えておき、当日は落ち着いて静かに順番を持つようにしましょう。
頭が真っ白になっても慌てない。大事なのはその場での態度
控室では落ち着いていられても、いざ面接が始まると緊張して上手く答えられない場合があります。しかし、面接の途中で頭が真っ白になってしまっても諦めなくて大丈夫です。
もし面接中に混乱してしまったら、素直に「わかりません」と答えましょう。知ったかぶりをしたり、誤魔化したりするのはあまりおすすめできません。なぜなら上手く答えるよりも、そういう時の態度のほうが重要だからです。
「勉強不足で申し訳ございません。わかりません」「調べてきたのですが、緊張で真っ白になってしまいました。申し訳ございません」など、わからない時や緊張で頭が真っ白になってしまった時は、素直に相手に伝えることが大切です。
失敗を真摯に受け止めた上で、「わかりません。しかし、これから勉強したいと思っています」「ご指摘ありがとうございます」というように、未来に向けてのアピールにつなげていきましょう。
面接官によっては、失敗してしまった時の応募者の態度を見るために、わざと粗を探して突っ込んでくるケースもあります。そういったケースで大切なのは感情的にならないことです。
また、失敗した時や失敗を指摘された時は、怒ったり、泣いたり、大げさに笑ったりするのはよくありません。大げさに笑ってしまうとふざけていると受け取られることもあるので、微笑む程度に抑えておきましょう。
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