時には悩みから逃げることも大切|悩みを忘れられる方法とは

悩みを抱えていると、そればかり気になってしまって何も手につかなくなるということはないでしょうか。何をしていても、突然ふわっと頭の中に悩み事が現れて、なかなかそれが頭から離れない・・・。

一番いいのは、やはり悩みにちゃんと向き合い対処することです。

でも、悩みに真正面から向き合ってばかりだと心に負担がかかってしまいます。悩みについて真面目に考えすぎると、ストレスが増大し、鬱になってしまうこともあり得ます。そうなってしまえば、元も子もありません。再起するのに時間がかかってしまうでしょう。

真摯に悩みに向き合うことは大切ですが、時には、真面目に考えすぎないことも精神衛生上重要です。そうでなければ、心が持たないからです。

 悩める自分をまず褒めてあげる

本題に入る前に・・・。悩めるというのは、「本当に自分はこのままで良いのか?」と立ち止まって考える力があるということなので、まずはそこに自信を持ちましょう。悩みを経ることによって、人は成長できますし、その後の見える世界が違ってきます。

周りの人々を見渡すと、「あの人は、どうしていつもお気楽なのだろう」と思うことがあるかもしれません。(実際にはそういう人も、表にみせないだけで、内側では何かしら悩みを抱えていることもあります。)

悩まない人は幸せそうにみえます。それは、あなたのように「本当に自分はこのままで良いのか?」と自分の気持ちに向き合おうとしないからだと考えられます。例えば、「大きな会社に入って、それなりのお給料をもらって、結婚して子供を生んで・・・」という社会の一般的な幸福観を疑わないがゆえに、お気楽に見えるのかもしれません。社会によって敷かれたレールからそれずに生きていける人は、悩まずにいられるでしょう。でも、それが本当に幸せなのかどうかは疑問の余地があります。社会が考える幸福感に沿うことが、その人自身の幸福であるかは分かりません。

したがって、あなたが悩んでいるということは、自分なりの幸せをちゃんと見つけ出そうとしている証拠なのです。今は苦しいかもしれませんが、幸せに一歩近づいていると言えます。

自分なりの答えを見つけだす姿勢を持てている(だからこそ悩みが出てくるのですが)ということに、どうか自信を持ってください。

悩んだことのないお気楽な人を、自分なりの幸せが見つけられるような人間に変えることはなかなか難しいのです。その点、あなたは彼らより一歩先にいます。悩めるというのは、あなたの心が繊細であるということ。繊細であるということは、感受性が豊かであるということ。心が鈍感な人よりも、あなたは幸せに敏感であれる人であるとも言えます。

しかし先述したように、正攻法で悩みに立ち向かいすぎると心を病んでしまうことがあります。だから、たまには悩みから目を背けること=悩みと適切な距離を置くことが大切です。でもどうしたらそれができるのでしょうか?

 悩みをつかの間でも意識しないために必要なこと

何かに集中している間は、悩みを忘れることができます。ただ、集中するためには一定程度の時間を要してしまいます。例えば、本を読もうと思っても、集中して読み込み、本の中のフィクショナルな世界に入り込むためには時間がかかってしまいます。悩みを抱えていると、文字を読んでも視線が文字の上を流れていくだけで、内容が全然頭に入ってきません。この原因は、文字を追いかけるスピードよりも、思考スピード(悩みが頭に浮かんでくるスピード)の方が速いから、というのが考えられます。

ということは裏を返せば、思考スピードよりも早いことをする、あるいは思考スピードを著しく鈍化させることをできれば、あなたは悩み事を考えなくて済みます。思考をシャットアウトし、脳(心)を空っぽにする時間が今のあなたには大切です。

ただどうしたら、そんなことができるのでしょうか?

テトリス

これをうってつけです。最初こそ、ゆっくりブロックが落ちてきますが、しばらくすると考えている余裕すらなく、反射的にテキパキ操作するしかなくなります。思考スピードよりも、ブロックが落ちてくるスピードの方が速いので、その対処に精一杯であなたは悩み事を考える隙がなくなります。何よりゲームに没入することができるので、現実世界からエスケープすることができます。

アドレナリン出まくりのアクションやホラー映画

ヒューマンドラマもいいですが、ストレスを抱えている時は、そうした感情をゆさぶる映画よりも、緊迫感のある映画が良いでしょう。何より、悩んでいる時は自分の感情だけで精一杯なのに、映画の登場人物にまで感情移入してしまうと、感情がキャパオーバーになってしまうでしょう。そういう時は、無感情で観れるアクションやホラー映画につきます。アドレナリンが分泌されそれが鑑賞後の安堵感に繋がったり、作品内の世界と比べればまだ自分の現実の方がマシと思えたりします。

ジェットコースターやお化け屋敷

絶対怖いだろうと分かりながら私たちはジェットコースターやお化け屋敷に行ってしまいます。実はそれこそがストレス解消になります。予想に対し、その通りの結果が得られるとメンタルに良いとされているからです。例えがお笑いになってしまいますが、ダチョウ倶楽部の「押すなよ!押すなよ!」のギャグも「絶対押されるやつじゃん」と予想できていながら、実際に押されると、思わず笑ってしまいます。ジェットコースターやお化け屋敷もこれと同じで、絶対に怖いと事前にわかっているから、それが心にポジティブな刺激を与えてくれるのです。

ちなみにこの論理を裏返せば、あなたが悩みやストレスを抱えているのは、事前に予測できないからだと考えられます。予想(期待)と現実のギャップが大きいがために、ストレスがかかってしまうのでしょう。ダメでもともとと開き直ったり、最初から期待をしすぎないことを普段から心がけていると、悩みを事前に予防できるかもしれません。

ハイペースで走る

ウォーキングやランニングなどの有酸素運動だと、まだ身体的に余裕があるので、ふと悩みが浮かんできてしまいます。でも、無酸素運動であれば、酸素が脳に回らないので強制的に思考を遮断することができます。ただ、くれぐれも無理は禁物です。最初から張り切りすぎないようにしましょう。また、体を動かし適度に身体を疲れさせることで、快眠にもつながるのでおすすめです。

サウナーになる

サウナも上記と同じように、90度という灼熱の環境の中では、たとえ悩み事がなく頭がクリアな状態だったとしても、ろくに考え事はできません。それを逆手にとって、強制的に思考を働かせないようにするのです。サウナと水風呂を交互していると、頭と体が爽快し、謎の無敵感に襲われるのでぜひ体感してみてください。また、銭湯にいると、どんな人も裸になればみんな同じただの人間だなと思えるので、人間関係の悩みが少しマシになったりします。

 最後に

悩みは解決できるのが一番ですが、時には悩みから逃げることも大切です。身体が疲れたら横たわり休養するのと一緒で、心が疲れたら心を動かさないことも大切なのです。思考を遮断する方法は、他にも例があるかと思います。自分なりのリフレッシュ方法を見つけるのも楽しいかもしれません。

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