障害者の就職は難しいのか?厳しい現状と支える支援とは

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障害者の就職は難しいのか?厳しい現状と支える支援とは

障害者が就職を考えた時、どのようにして就職活動をするのかイメージできる人は少ないでしょう。障害者の場合、自分のやりたいことや希望だけで就職先を決めることはできません。

自分の障害でも働く事のできる職場環境であることは必要不可欠なのです。そのため、自分に合った就職先を見つけることはとても大切です。

では、障害者の就職はどのようにして行うのでしょうか。障害者の就職の現状を読み解き、詳しくみていきましょう。

障害者の就職の現状とは

障害者の就職は、一般の人と比べると、就職しづらい厳しい状況であることは事実です。しかし近年は、障害者の求人は増加傾向にあります。障害者の就職件数を調べると、厚生労働省が発表した「平成30年度 障害者の職業紹介状況等」によると、ハローワークを通じた障害者の就職件数は、10万件を超えており、過去最高の件数となっています。障害者の中でも、精神障害者の就職件数が最多となっており、前年と比べても増えている状況です。

産業別でみると、医療・福祉が最も多く、その次に製造、卸売・小売業、サービス業と続く状況です。職業別でみると、運搬・清掃等の職業が高く、その次に事務、生産工程、サービスと続いています。

全国の都道府県別にみると、大阪が最も多く、その次に東京、愛知、北海道と続いており、都心部で多い傾向にあります。

このように障害者の就職は、10年連続で増加しており、数字だけをみればとても良い結果となっています。障害者雇用率が2.2%に引き上げられたことが要因として考えられます。企業も積極的に障害者の就職へ取り組んだことが、雇用の関心を高めているといってもいいでしょう。

また、企業の働き方も多様化しています。在宅勤務が推進されていることもプラスとなっているのです。また障害者への配慮がされた企業の特例子会社も増加しており、障害者の就職の促進に大きく影響を与えているのです。障害者を積極的に採用しようと考える企業側の考え方が進むことはとても良いことではないでしょうか。

一方、障害者の就職に対して課題もあります。企業側でも障害者の雇用に対して慎重に検討する必要はあり、障害者を雇用する上での課題としては、「社内に適当な仕事があるかどうか」という点が挙げられます。これは、企業側が、障害者がどこまでの仕事ができるのか、どういう仕事ができないのかという障害者の状況を把握できていないということが原因として挙げられます。障害を正しく理解することはとても重要なことです。しかし、障害者と共に働くということは障害についてしっかりと理解することが必要ですが、深く理解をすることは簡単なことではありません。障害者が働きやすい環境つくりには、一緒に働く人たちの理解なしでは実現できないのです。今後の大きな課題と言えるでしょう。

障害者の就職で気をつけるべきこと

障害者が就職をしようとした時、どのような方法で就職活動をするのでしょうか。障害者の場合、仕事内容だけではなく、職場の環境なども加味し、自分に合った職場を見つける必要があります。その場合、一般の人が就職活動をする方法と同じ方法ではなく、異なる方法で就職活動をし、自分に合った就職先を見つけることができます。

障害者の障害によって合う仕事と合わない仕事というものがあります。障害のある人に向いている仕事は、事務、デザイナー、コールセンター、清掃などが挙げられます。事務職はパソコンを使用したり、書類整理や電話応対など身体的に負担が少ない業務が中心となっています。企業の中には、障害者雇用枠を設けている所もあります。障害者雇用枠での就職を希望する場合。求人情報の掲載数が多いのが事務職なのです。

また、デザイナーも向いていると言われています。特に、発達障害の方の中には、特定の分野に才能を持つ傾向にあります。自分の才能を活かし、仕事をすることができるのです。コールセンターの仕事は、精神障害の方に向いていると言えるでしょう。コールセンターでは、マニュアルに沿って対応すればよいため、働きやすく、身体的にも負担が少ない傾向にあります。自分の興味のあることや希望する条件により、就職する職種を選択していきましょう。

障害者の方が活用したものが障害者枠採用です。求人対象を障害者に限定したものとなります。この採用方法ならば、企業側の受け入れ体制が整っていることが多く、働きやすく配慮してもらうことができる場合が多いのです。また、長期で働き続けることができる傾向にあります。障害者枠採用の場合は、障害者手帳の交付を受けておく必要があるため、注意しましょう。

障害者の就職での大切なこと

障害者の就職で大切なことは、働き方や周囲の理解です。そのため、自分に合った就職先を探すことはとても大切なことなのです。障害者が就職先を探す方法がいくつかあります。

ハローワークを利用するのも一つも方法です。地域に密着した求人情報を多く掲載しており、希望の地域での就職を手助けしてくれます。障害者にとって、働く場所もとても重要ですよね。通勤がスムーズな場所で働きたいと考えるものです。ハローワークを活用し、自分に合った就職先を見つけていきましょう。

また、地域障害職業センターや障害者就労支援センターを活用する方法もあります。地域障害職業センターは、障害者に対して、専門的な職業リハビリテーションを提供している施設です。この施設では、直接就職先を紹介してくれるわけではありません。しかし、障害者職業カウンセラーや、相談支援専門員、ジョブコーチなどが配置されているため、就職活動でのさまざまな支援を受けることができます。就職活動に悩んでいる人や不安を感じている人は、相談してみましょう。また地域障害者職業センターは、ハローワークや企業と連携しているため、ハローワーク出就職先を探すこともできるため、活用してみてはいかがでしょうか。

障害者就労支援センターは、障害者の就業面の相談と支援を担当している施設です。さまざまな支援機関と連携し相談を受け付けてもらえるため、活用してみましょう。

障害者の就職活動は、一般の人とは異なり、自分に合った就職先を探すためにも、自分に合った方法で就職活動を進めていく必要があります。

まとめ

さて、障害者の就職について詳しくみていきましたが、いかがでしたでしょうか。障害者の就職件数は増えており、障害者が選択できる就職先は増加傾向にあります。障害者の場合、働き方や職場環境など、障害に対しての配慮がどれほどあるかという点は、とても重要です。障害に対しての配慮があり、環境が整っている就職先を見つけることはとても大切なのです。

そのため、障害者の就職は、一般の人の就職活動とは異なります。障害者の就職を支援する施設を利用したり、障害者枠での採用を探す方法があります。自分の持っている障害によっても、自分合う仕事と合わない仕事があるのです。仕事を長く続けたいと考えた時、自分の希望以上に、職場環境や周囲の理解がとても重要なのです。

一般の人が、障害について、深く理解することは簡単なことではありません。しかし、障害者と共に働くということは、正しく理解し配慮することが必要なのです。

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