第二新卒とはいつまで?新卒や既卒との違いや転職活動の実態を解説

第二新卒とは、卒業後から「いつまで」を指す言葉なのでしょうか?また、第二新卒と「新卒・既卒との違い」はどんなものなのでしょうか?今回は、第二新卒の定義から新卒・既卒との違い、第二新卒の転職活動の実態や転職活動のポイントなどを詳しく解説します。

第二新卒とはいつまで?

第二新卒には、実は明確な定義はありませんが、一般的には「大学・短大・専門学校や高校を卒業後にすぐに就職し、入社3年以内に転職活動を行う若者」を指すことが多いです。第二新卒は「大学・短大・専門学校や高校を卒業後3年以内」を目安としていることから、年齢では「25〜26歳くらいの人まで」であるといえるでしょう。しかし、第二新卒の定義は明確ではなく企業により異なるため、「20代であれば第二新卒である」とみなされることもあります。

このようなことから、第二新卒は一般的には「20代中盤で一度社会人経験をしている人」を指しますが、企業により第二新卒の定義として認識している内容が異なるため、求人に応募する際には事前に確認をしておいた方が良いでしょう。

第二新卒と「新卒・既卒」の違い

第二新卒と並び、求人応募に記載される「新卒・既卒」という言葉は、第二新卒とどのような違いがあるのでしょうか?

まず、新卒とは「今年度中に大学・短大・専門学校・高校を卒業する見込みのある学生」を指します。新卒の正式名称は「新規卒業」「新規卒業者」ですが、これらの言葉を略して新卒と呼ばれることが一般的です。新卒は、一般的に大学・短大・専門学校・高校を卒業する見込みのある学生を指すため、22〜24歳くらいであると認識されていることが多いです。しかし、実際には新卒に年齢制限はなく、大学・短大・専門学校・高校を卒業する見込みがあり、就職活動をしている人であれば新卒とみなされます。

次に既卒とは、「学校を卒業するまでに内定がもらえず卒業を迎えてしまった人」のことを指します。また、既卒は一般的に「正社員経験のない人」のことを指すため、卒業後にアルバイトやパートを経験していたとしても職歴とみなされないことから、企業側には既卒として扱われることが多いです。そのため、既卒者は、新卒者よりも「就職活動が困難」であるといわれています。

第二新卒の転職活動の実態とは?

第二新卒は、現在転職市場において需要が高いといわれていますが、その転職活動の実態はどうなのでしょうか?

まず、第二新卒の人が転職活動を始めた理由とは、「仕事内容・人間関係・労働条件」の3つに納得がいかないというものが圧倒的に多いです。なぜなら、第二新卒は社会に出ることが初めての経験であるため、それまで自分が抱いてきた企業や仕事に対するイメージと現実とのギャップの差が生まれやすいからです。

そして、第二新卒の人が転職活動を開始した場合、次の仕事が決まる(内定)までにかかる期間は「2ヶ月未満」であると、転職サイトのアンケートにて8割の人が回答しています。この結果から、第二新卒の人の転職活動は、新卒の就職活動に比べて短期間で決まるということがわかります。そのため、第二新卒の人の多くは、「転職は簡単であり、前向きな行動」だと認識しています。

このように、第二新卒の人すべてが、短期間で転職できるとは限りません。しかし、現在の職場でやりがいよりも疑問や不満を多く持っているのであれば、第二新卒は短期間で転職が決まる可能性が高いため、転職活動を始めてみることをおすすめします。

第二新卒が転職活動をするときに重要なポイント

第二新卒は、転職市場における立ち位置を踏まえて、転職活動をすることが重要なポイントになります。

第二新卒は、仕事の経験が少ないために履歴書や職務経歴書に書く内容が少なくなりがちです。しかし、履歴書や職務経歴書に空欄が多いまま提出してしまうと、企業側に「やる気がない」と思われてしまいます。このようなことにならないためには、きちんと「自分のやる気をアピールする内容」を履歴書や職務経歴書に記載する必要があります。

そもそも、履歴書や職務経歴書には、「自分が経験した仕事内容だけしか書いてはいけない」というような決まりはありません。第二新卒の人の場合には、職歴が少ない分そのまま必要事項だけに絞って書いてしまうと、内容がどうしても薄くなってしまいます。そのため、どんなことでも良いので、自分が得意だと思うことや自分の長所など、企業側が関心を持つような内容の自己アピールを記載することがポイントになります。

また、第二新卒の人の場合には、必ず面接で「なぜ会社を辞めたのか」という理由を聞かれます。このような質問をされた場合には、「前向きな回答」をすることが重要です。たとえ就職した会社側に何か問題があったとしても、それが理由であるとただ述べるのではなく、そこから「自分なりに前向きに考え転職しようと行動を起こした」というような内容を面接の前に簡潔にまとめ、スムーズに回答できるように準備をしておくと良いでしょう。

そして、第二新卒が転職活動を行うには、「転職時期」も重要なポイントになります。第二新卒が転職市場において需要が高いとはいっても、求人が少ない時期に活動を始めるのはあまり効率的ではありません。1年の間で求人が多い時期は、「4月と10月」であるといわれています。なぜなら、4月は1年以内に辞めた新卒者の再補充があったり、定年退職をする社員がいるなど社員の欠員が出やすい時期であり、10月は異動や転勤などの時期であることから、社員の欠員が多く出る時期であるからです。

そのため、第二新卒が転職活動を行うのに適した時期は、「1月〜3月」と「7月〜9月」であるといえます。この時期であれば、企業が人材募集をかけることが多いため、スムーズに転職活動を行うことができるでしょう。ただし、人それぞれ転職を考える時期は異なるため、無理に転職しやすい時期に合わせる必要はありません。基本的に第二新卒の採用枠は通年あることから、人材を求めている企業の場合には4月と10月以外の時期でも募集をしていることが多いです。そのため、自分が転職したいと思ったときには、まずは希望する企業の求人募集が出ていないかをチェックすることから始めましょう。

まとめ

第二新卒とは、一般的に「大学・短大・専門学校や高校を卒業後にすぐに就職し、入社3年以内に転職活動を行う25〜26歳くらいの若者」を指します。しかし、第二新卒には明確な定義がないため、企業により認識が異なります。そのため、もしも第二新卒の枠に自分が当てはまるのか不明確である場合には、希望する企業に直接確認してみることをおすすめします。

今まで世間一般的には、「3年以上は同じ会社で頑張る」ことが重要であると言われてきました。しかし、現在はこの言葉は、すでに当てはまらない時代へと変化しました。なぜなら、第二新卒は転職市場において需要が高く、転職活動をして次の仕事の内定が決まるまでは2ヶ月程度であるといわれているからです。
現在第二新卒として転職活動をするか迷っている方は、心からやりたい仕事をするために、思い切って行動を起こしてみることをおすすめします。

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