フリーターはあまり良いイメージを持たれていません。フリーターになりたいと言えば止められるケースがほとんどでしょう。それではフリーターになることは何が悪いのでしょうか。フリーターの問題点について説明します。
フリーターは何が悪い?悪く思われている原因
フリーターはどうして悪く思われているのか、その原因についてまとめました。
不安定な立場だから
フリーターはアルバイトをして生計を立てているもののことです。基本的に非正規雇用で働いているため、とても不安定な立場といえます。いつ会社から首を切られてしまうのかわからない状態です。そのような状態で働き続けるのはとてもリスクがあるといえるでしょう。
努力していない、怠けているというイメージがある
フリーターというのは、正社員になるための努力をしていない、怠けているといったイメージがあります。実際にはフリーターにならざるをえなかったという人もいるのですが、イメージとしてフリーターは自堕落な生き方であると思われるケースが未だに多いです。
社会的な信用がないから
フリーターはいつ仕事がなくなってしまうかわからない立場です。また、責任の大きな仕事を任されることがありません。誰でもできるような仕事に従事している人が多いです。そのため、フリーターには社会的な信用がありません。たとえば、お金を借りるためにローンの申込みをしたとしても、審査に落ちてしまうことが多いです。
結婚や子供を諦める必要があるから
フリーターは収入が低く、これから収入が大きく上がる可能性も少ないです。いつ仕事がなくなるかわからない状態が続きます。このような状況では結婚をしたり、子供を作ったりすることは諦めなければいけません。人生において結婚や子供は大切だという価値観は強いため、フリーターは悪いものというイメージがあります。
フリーターは何が悪い?将来性がない
フリーターが悪いと思われる大きな理由は将来性がないからです。フリーターの将来性について説明します。
フリーターは給与が上がる可能性が低い
フリーターとして同じ職場で働いたとしても昇給の可能性は低いです。給与がこれから上がっていかずに同じ状態を維持することになります。そのため、フリーターは30代になっても、40代になっても低年収の状態が続くことになるのです。将来、年収が上がる見込みがないため、将来に何も期待することができません。
真っ先に首を切られてしまう存在
フリーターは会社に何かあればまっさきに首を切られてしまう存在です。会社の経営状態が悪化すると人件費を抑制する必要があり、そのときに槍玉に上がるのがフリーターです。非正規雇用であり、替えがきく存在と認識されているため、どれだけ長く同じ職場で働いていたとしても、あっさり首になることがあります。
スキルアップも望めない
フリーターの仕事はずっと代わり映えのないものばかりです。創意工夫の余地はあまりなく、大きな責任を与えられることもありません。特別な技術や知識が必要とされる仕事をすることがないため、スキルアップを望めないのです。フリーターの仕事をいくら続けたとしても、他の仕事で生かせるような特殊なスキルが身につくことはありません。
中高年でフリーターを続けるのは難しい
フリーターは収入が低いため、いつまでも働き続ける必要があります。貯金をすることが難しく、ほとんど貯金がないという人が多いです。そのため、休みなく仕事を続けている人が多く、中高年になるとそのような働き方が難しくなってしまいます。体を壊してしまうリスクがあり、体力が低下して仕事に対応できないケースも増えるでしょう。歳を取るにつれてフリーターを続けることが難しくなります。
フリーターは何が悪い?人生の幅が狭まってしまう
フリーターになると人生の幅を狭めてしまいます。具体的に解説しましょう。
結婚が難しくなる
フリーターでは結婚をすることが難しいです。まず、経済的な理由から困難になります。結婚をして子供を育てるとなるとかなりのお金がかかってしまうからです。また、フリーターは出会いが限られていて、プロポーズできたとしても断られる可能性が高いです。そのため、一生独身のままでいることを覚悟しなければいけません。
狭い人間関係しか築けなくなる
フリーターは人間関係がとても狭いです。職場にはアルバイトの人たちしかいないことが多いです。自分と同じフリーターしか周りにいないというケースはよくあります。そのため、幅広い職業やバックグラウンドを持った人と交流を楽しめることは少ないです。異性との出会いも限られてしまうことが多いでしょう。
仕事の幅がどんどん狭くなってしまう
フリーターを続けてしまうと、まともな職歴を築くことができなくなります。特殊なスキルや知識を身につける機会はほとんどありません。そのため、他のバイトを探したり、正社員の道を目指したりすることは難しくなります。求人に応募しても採用される可能性が低くなり、自分ができる仕事の種類はどんどん少なくなっていくのです。
毎日のように働き続けなければいけなくなる
フリーターは年収が低く、社会保険に加入していないケースも多いです。日々の生活で精一杯であり、貯金をする余裕がないという人もいます。そのため、毎日のように働き続けないと生活を維持することが難しくなるのです。プライベートを充実させたり、自己研鑽に励んだりする余裕がなくなります。毎日バイトを繰り返す単調な生活が続いていくのです。
フリーターを脱出するための方法
これからフリーターを脱出するための方法について解説します。
正社員になるために就職活動を始める
フリーターを脱出するならば正社員を目指すのが一番良い方法です。そのためには就職活動する必要があります。求人情報を集めて、実際に求人へ応募してみるのです。上手く採用されることができれば、正社員になることができ、フリーターという立場から抜け出すことができます。
正社員登用のあるアルバイトや派遣の仕事を探す
フリーターから正社員の求人に応募しても採用される可能性は低いです。そこで、別の道として正社員登用のあるバイトや派遣をするという選択肢があります。これならば、採用される可能性は高く、真面目に働いて認められれば、そのまま正社員に登用されることがあります。ただし、正社員登用は、絶対に正社員に登用されることは保証されていません。その点は了承した上で仕事に応募しましょう。
資格を取得する
何か資格を取得することで就職の道が開けることがあります。その資格を持っていないと仕事ができないようなタイプの資格を目指すとよいでしょう。たとえば、自動車免許を持っていない人は、すぐにでも取得するべきです。車の運転ができるだけでも正社員に採用される可能性は高まります。何らかの国家資格に挑戦してみるのもよいです。難易度は高いですが、合格すれば就職で役に立ちます。
職業訓練を受ける
国や地方自治体が職業訓練を実施しています。その地域に住んでいる人であれば、幅広く受け入れていることが多いです。職業訓練はエンジニアや福祉などの専門的な知識と技術を教えてもらうことができます。費用がかからないケースが多いため、フリーターでも安心して参加できるのがメリットです。就職の斡旋をしてくれるケースもあります。求人に応募しても採用されないときには、職業訓練を検討してみましょう。
まとめ
フリーターの何が悪いのかについてまとめました。フリーターのままでいるとリスクが高いことを理解しましょう。この記事を読んで危機感を抱いたならば、フリーターを脱出するために行動を開始してください。
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